更年期障害というと女性特有のものと思われがちですが実は男性にも更年期が存在しそれが薄毛の進行と深く関わっていることをご存じでしょうか。男性の更年期障害はLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれ加齢やストレスによって男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が急激に減少することで心身に様々な不調をきたす状態を指します。一般的に男性ホルモンが多いとハゲるというイメージがありますが実はテストステロン自体は筋肉や骨を作り意欲や活力を生み出す「良いホルモン」であり髪の成長にとっても必要な存在です。問題なのはテストステロンが減少し始めると体はそのバランスを保とうとしてより強力な作用を持つジヒドロテストステロン(DHT)への変換を促進したりホルモンバランスの乱れ自体が自律神経を狂わせ血流を悪化させたりすることです。つまりテストステロンの減少は身体の活力を奪い頭皮の老化を早め結果として薄毛を加速させる要因となり得るのです。また男性更年期特有の症状である不眠やイライラうつ傾向内臓脂肪の増加などもすべて髪の成長を阻害するマイナス要因となります。40代以降で急に抜け毛が増え同時に疲れが取れないやる気が出ない性欲が落ちたといった症状を感じる場合は単なるAGAではなく男性更年期障害が背景にある可能性があります。この場合AGAの治療だけを行っても根本的な解決にならないことがあります。適度な運動や十分な睡眠ストレス管理を行いテストステロンの分泌を維持するような生活習慣を心がけることが更年期の症状を緩和し髪の健康を守ることにも繋がります。場合によっては泌尿器科などでホルモン補充療法を受けることで体調が劇的に改善し髪にハリやコシが戻るケースもあります。髪の悩みは体からのSOSサインかもしれません。局所的な対策だけでなく全身の健康状態やホルモンバランスに目を向ける広い視野を持つことが大人の薄毛対策には不可欠なのです。