薄毛対策の定番として頭皮マッサージが挙げられますがその効果を半信半疑に思っている人もいるかもしれません。しかし医学的な観点からも頭皮の血流改善は育毛において極めて重要な意味を持ちます。髪の毛を作る毛母細胞は毛細血管から運ばれてくる酸素と栄養をエネルギー源として細胞分裂を繰り返しています。頭皮は心臓から最も高い位置にあり重力に逆らって血液を送らなければならないためただでさえ血流が悪くなりやすい場所です。さらに頭頂部には筋肉がなく自力で動かすことができないため意識的に外部から刺激を与えないと血流は滞る一方となり頭皮は硬く冷たくなってしまいます。硬くなった頭皮は砂漠のようなもので作物が根を張ることができず育ちません。マッサージによって頭皮を柔らかく耕し血流のハイウェイを開通させることで栄養が毛根までスムーズに届くようになります。正しいマッサージのポイントは「擦る」のではなく「動かす」ことです。頭皮の表面を指で擦ると摩擦によって新生毛が抜けたり頭皮を傷つけたりする恐れがあります。指の腹を頭皮にしっかりと密着させ頭蓋骨から頭皮を剥がすようなイメージで大きく円を描くように動かします。特に耳の上にある側頭筋や後頭部にある後頭筋はコリやすい場所なのでここを重点的にほぐすことで頭頂部への血流が改善されます。また首や肩のコリも頭皮への血流を遮断するダムのような存在なので首筋や肩のマッサージも併せて行うとより効果的です。マッサージを行うタイミングとしては体が温まって血行が良くなっている入浴中や洗髪後がベストです。育毛剤を使用している場合は塗布後にマッサージを行うことで成分の浸透も高まります。ただしやりすぎは禁物です。長時間やりすぎたり力が強すぎたりすると逆効果になることもあるため一日数分気持ちいいと感じる程度を毎日継続することが大切です。最近では電動の頭皮マッサージ機なども販売されていますが自分の手で頭皮の状態硬さや温度などを確認しながら行うことで日々の変化に気づくことができるというメリットもあります。マッサージは即効性があるものではありませんが地道に続けることで必ず頭皮は応えてくれます。
頭皮の血流を呼び覚ますマッサージの極意と効果